群馬大学_重粒子線医学研究センター
  • 文字サイズ変更
  • 文字サイズ変更_小
  • 文字サイズ変更_中
  • 文字サイズ変更_大

重粒子線治療の適応となる疾患

はじめにご覧ください

重粒子線治療は体に負担が少ないため、高齢の方や持病のある方でも治療の対象となります。しかし全ての病状に対して行える治療法ではなく、適応となる共通の条件として、以下の項目を満たすことが必要であることをご理解ください。

  • 病巣(がん)が限局し、広範囲でないこと
  • 治療対象部位に、放射線治療を受けていないこと
  • 安静な状態で30分間(目安)横になっていられること
  • 病気についての告知を受け、重粒子線治療を自分の意思で希望していること

なお重粒子線治療の適応は、専門医による総合的な判断を必要とします。受診後の検討の結果、重粒子線治療の適応とならない場合もあります。

平成28年4月より、重粒子線治療は公益社団法人日本放射線腫瘍学会の主導により作成された適応症と統一治療方針に基づいて実施されます。 詳しくは[日本放射線腫瘍学会のページ]をご覧ください。

群馬大学重粒子線医学センターでは、上記の方針に基づいて、以下の疾患に対する治療を行っています。 ご覧いただく際は、以下の疾患別のボタンをクリックしてください。
今後、このページは公益社団法人日本放射線腫瘍学会の主導により作成された適応症と統一治療方針に基づき改定される予定です。ご不明な点は027-220-7891(重粒子線医学センター外来)までお問い合わせください。

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

前立腺癌

  • ①主な適応
    • □ T1c-T3N0M0
    • □ 病理組織学検査によるGleason Scoreが明らかである。
    • □ 生検前のPSA値が明らかである
  • ②リスク分類と治療方針の原則

    治療前PSA値,臨床病期(UICC第7版)、Gleason scoreにより、以下の3群に分類し、中高リスク群に対しては内分泌療法を併用します。

    低リスク
    PSA 10ng/mL未満、Gleason score6以下、T1c-T2b N0 M0をすべて満たす。
    →重粒子線単独治療とし、内分泌療法は併用しない。
    中リスク
    低リスクおよび高リスク以外の症例。
    →短期内分泌療法を併用。併用時期は重粒子線治療前および中で、総投与期間は原則6-8か月間。
    高リスク
    PSA 20ng/mL以上、Gleason score8以上、T3以上のいずれか1つを満たす。
    →長期内分泌療法を併用。併用時期は重粒子線治療前および中の6-8か月に加え、治療後も継続(総投与期間は最長2年)。
  • ③重粒子線治療
    1日1回(20-30分)、週に4回、合計12回(3週間)の治療となります。
    原則は通院治療です。
  • ④内分泌療法
    原則LH-RH単独としていますが、炭素線治療前・中については抗アンドロゲン製剤の併用も可です。
  • ⑤期待される治療効果(注1)
    5年生化学的非再発率:低リスク群92%、中リスク群86%、高リスク群92%
    照射部位の再発率(臨床診断による):1-2%
  • ⑥予測される主な有害反応(注2)
    主に、標的内と周囲に存在する臓器(膀胱や尿道、直腸)に出現します。
    尿路(頻尿、血尿など):5-6%未満(Grade 2以上の反応)
    直腸(血便など):1%未満(Grade 2以上の反応)
  • ⑦重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    病理組織は当院でのレビューを原則としていますので、紹介の際にプレパラートの貸出をお願いします。
    膀胱浸潤のT4は適応となる可能性があります。
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
  • (注1)(注2)多施設共同後向き観察研究(J-CROS, 2015)データ

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

頭頸部腫瘍

  • ①主な適応
    • □組織学的に診断された非扁平上皮癌(注1)
    • □N0M0ならびに同一照射野に含めることが可能なN1M0症例。
    • □腫瘍の計測が可能である。
    • □前治療-術後再発は可能。
    • (注1)腺様嚢胞癌、腺癌、悪性黒色腫、粘表皮癌など、肉腫など。
  • ②重粒子線治療
    1日1回(20-30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の治療です。
    悪性黒色腫では、原則としてDAV療法の併用(中、後)を行います。
    原則として入院治療となります。
  • ③期待される治療効果(注2)
    腺様嚢胞癌:5年局所制御率70-80%、5年全生存率74%
    悪性黒色腫:5年全生存率44%
    骨肉腫:5年全生存率64%
    軟部肉腫:5年全生存率72%
  • ④予測される主な有害反応(注3)
    主に、治療部位に含まれる正常組織(皮膚,粘膜など)に有害反応が出現します。 Grade 3の急性期有害反応は、皮膚<5%、粘膜<20%と予測されます。このため、特に治療後1‐2週間までは局所の観察をよく行う必要があります。また、腫瘍と近接する脳や脊髄、視神経に晩期有害反応が出現することがあります。Grade 4以上の晩期有害反応<5%と予測されます。
  • ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    根治的切除非適応の骨軟部腫瘍では保険適用となります。また、鼻・副鼻腔、聴器に発生した扁平上皮癌では、通常のⅩ線治療が困難と予想される症例、もしくは脳や視神経などの正常組織をなるべく避けた照射が必要とされる症例などでは適応となる場合があります。また、病理組織は当院でのレビューを原則としていますので、紹介の際にプレパラートの貸出をお願いします。
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
  • (注2)(注3)多施設共同後向き観察研究(J-CROS, 2015)データ

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

肝癌

  • ①主な適応
    • □組織学的または臨床的に肝細胞癌あるいは胆管細胞癌と診断される。
    • □他臓器転移がなく限局性の病変で、病変が径12cm以下におさまる。
    • □未治療あるいは、治療対象病変への前治療から1か月以上が経過しており画像上残存ないし再発が確認できる。
    • □Child-Pugh分類がAまたはBである。
    • □広く消化管に接していない。
  • ②重粒子線治療
    1日1回(30-60分)、週に4回、合計4回(1週間以内)の治療です。
    消化管に近接している場合は、合計12回(3週間以内)の治療となります。
    通院または入院治療となります。
  • ③期待される治療効果(肝細胞癌の場合)(注1)
    局所制御率:3年局所制御率86%
    全生存率:3年全生存率82%(単発)
  • ④予測される主な有害反応(注2)
    皮膚・皮下組織、肋骨、消化管,肝機能に有害反応が出現する可能性があります。
    Grade 3以上の有害反応は3%未満です。
  • ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
  • (注1)(注2)先行施設の放射線医学総合研究所のデータを参考にしています。

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

限局性肺癌

  • ①主な適応
    • □組織診または細胞診で証明された非小細胞肺癌。
    • □手術非適応例、または手術拒否例
    • □臨床病期I期およびcT2b-T3N0M0(TNM分類第8版)。
  • ②重粒子線治療
    臨床病期I期で末梢型の場合:1日1回(30-60分)、週に4回、合計4回(1週間以内)の治療です。それ以外では、分割回数は4回または16回(4週間以内)となります。
    入院もしくは通院治療となります。
  • ③期待される治療効果(注1)
    局所制御率:臨床病期I期(末梢型) 3年局所制御率89%(IAは92%、IBは78%)
    全生存率:臨床病期I期(末梢型) 3年全生存率69%(IAは73%、IBは60%)
  • ④予測される主な有害反応(注2)
    主に、皮膚,胸壁・肋骨,肺・気管支に有害反応が出現します。
    Grade 3以上の肺臓炎<3%。
  • ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
  • 肺がんに対する線量分布の比較
  • (注1)(注2)多施設共同後向き観察研究(J-CROS, 2015)データ

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

局所進行非小細胞肺癌

  • ①主な適応
    • 非小細胞肺癌
    • □臨床病期Ⅱ、Ⅲ期
    • □心、大血管、気管、食道への浸潤がない。
    • □手術非適応例
    • □年齢その他の理由により化学療法ができない、または化学療法拒否例
  • ②重粒子線治療
    1日1回(30-60分)、週に4回、合計16回(4週間以内)の治療です。
    入院もしくは通院治療となります。
  • ③期待される治療効果(注1)
    3年局所制御率77%
    3年全生存率56%
  • ④予測される主な有害反応(注2)
    主に、皮膚、胸壁・肋骨、肺・気管支、食道に有害反応が出現する可能性があります。
    Grade 3以上の肺臓炎<3%。
  • ③重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
  • (注1)(注2)多施設共同後向き観察研究(J-CROS, 2015)データ

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

大腸癌術後骨盤内再発

  • ①主な適応
    • □原発性大腸癌切除後の組織学的もしくは臨床的に診断された(注1)再発病変。
    • □再発病変が骨盤内に限局している。
    • □骨盤外に明らかな再発病変を有さない。
    • □再発病変に対し治癒切除の適応外または手術を希望しない。
    • □消化管浸潤を認めない。
    • □吻合部再発でない。
    • □照射領域に開放創あるいは活動性で難治性の感染を有さない。
      (注1)経時的な増大、PET-CTでの明らかな異常集積など。
  • ②重粒子線治療
    1日1回(20-30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の治療です。
    呼吸同期を用いる場合は、さらに治療時間は長くなります。
    入院または通院治療となります。
  • ③期待される治療効果(注2)
    局所制御率:5年局所制御率88%
    全生存率:5年全生存率59%
  • ④予測される主な有害反応(注3)
    主に、治療部位に含まれる皮膚、尿路、神経、骨、消化管などに有害反応が出現する可能性があります。腫瘍近傍組織に難治性の感染が出現する場合があります。
    Grade 3以上の有害反応は、急性期・晩期ともに5%未満です。
  • ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
  • (注2)(注3)先行施設の放射線医学総合研究所のデータを参考にしています。
    (Yamada S. et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2016)

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

骨軟部腫瘍

  • ①主な適応
    • □組織学的に診断された原発性悪性骨軟部腫瘍(注1)、もしくはそれに準ずる腫瘍(注2)
    • □N0M0症例。
    • □腫瘍の計測が可能である。
    • □根治的切除の非適応である
    • □前治療-術後再発は治療可能。化学療法施行例では、重粒子線治療開始までに2週間の間隔があいていること。
    • □照射領域に金属固定器具などの治療計画に影響を及ぼす人工物を有さないこと。
      (注1)全身の骨・間接および軟部組織より発生する非上皮性悪性腫瘍。例えば、骨肉腫、軟骨肉腫、PNET、MFH、MPNST、滑膜肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫など。
      (注2)例えば、脊索腫、再発を繰り返す骨芽細胞腫、デスモイドなど。
  • ②重粒子線治療
    1日1回(20-30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の治療です。
    呼吸同期を用いる場合は、治療時間は長くなります。
    入院または通院治療となります。
  • ③期待される治療効果(注3)
    局所制御率(全体):5年局所制御率68%
    全生存率(全体):5年全生存率65%(骨腫瘍68%、軟部腫瘍55%)
    仙尾骨脊索腫:5年局所制御率77%、5年全生存率83%
    骨盤骨肉腫:5年局所制御率61%、5年全生存率39%
    骨盤軟骨肉腫:5年全生存率43%
    後腹膜肉腫:5年全生存率40%
  • ④予測される主な有害反応(注4)
    主に、治療部位に含まれる正常組織(皮膚、神経、骨など)、ならびに腫瘍と近接する臓器(消化管など)に有害反応が出現する可能性があります。
    Grade 3-4の晩期有害反応は10%未満です。
  • ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    骨軟部腫瘍専門医から紹介していただくようお願いします。根治的切除非適応の骨軟部腫瘍では保険適用となります。また、病理組織は当院でのレビューを原則としていますので、紹介の際にプレパラートの貸出をお願いします。
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
  • (注3)(注4)多施設共同後向き観察研究(J-CROS, 2015)データ

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

小児骨軟部腫瘍

  • ①主な適応
    • □組織学的に診断された原発性骨軟部腫瘍(注1)
    • □手術非適応もしくは手術拒否例。
    • □通常の放射線治療や化学療法に抵抗性の腫瘍。
    • □年齢が6歳以上16歳未満。
    • CTMRIにて腫瘍の計測が可能である。
    • □6か月以上の予後が期待できる。
    • □前治療-化学療法施行例では、重粒子線治療開始までに2週間の間隔があいていること。
    • □前治療-治療対象部位に照射歴がないこと
    • □照射領域に金属固定器具などの治療計画に影響を及ぼす人工物を有さないこと。
    • (注1)骨肉腫、軟骨肉腫、など
  • ②重粒子線治療
    1日1回(20-30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の治療です。
    呼吸同期を用いる場合は、さらに治療時間は長くなります。
    病状により、入院または通院治療となります。
  • ③期待される治療効果(注2)
    局所制御率:2年局所制御率70-90%、5年局所制御率60-80%
  • ④予測される主な有害反応(注3)
    主に、治療部位に含まれる正常組織(皮膚、神経、骨など)、ならびに腫瘍と近接する臓器(消化管など)に有害反応が出現する可能性があります。
  • ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    小児がんでは陽子線治療が保険適用となっております。重粒子線治療では、骨肉腫をはじめ、通常の治療に抵抗性と考えられる小児骨軟部腫瘍を対象としています。当院の小児科含むキャンサーボードにて適応の詳細は検討いたします。 病理組織は当院でのレビューを原則としていますので、紹介の際にプレパラートの貸出をお願いします。ご不明な点は027-220-7891(重粒子線医学センター外来)までお問い合わせ下さい。
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
  • (注2)(注3)成人の骨軟部腫瘍に対する重粒子線治療のデータを参考にしています。

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

孤立性リンパ節再発

  • ①主な適応
    • □組織学的もしくは臨床的にリンパ節再発と診断された腫瘍(注1)
    • □リンパ節を1つの照射野に含めることが出来る。
    • □原発巣の再発がない。
    • □リンパ節以外に他の再発病変を有さない。
    • CTMRIにて腫瘍の計測が可能である。
    • □前治療-術後再発は可能。
    • □消化管浸潤がないこと。
      (注1)臨床的診断とは経時的増大傾向(短径1cm以上)にPET-CTや腫瘍マーカーの上昇などを参考に判断する。
  • ②重粒子線治療
    1日1回(20-30分)、週に4回、合計12回(約3週間)または16回(約4週間)の治療です。
    呼吸同期を用いる場合は、さらに治療時間は長くなります。
    入院または通院治療となります。
  • ③期待される治療効果
    局所制御率:2年局所制御率80-90%
  • ④予測される主な有害反応
    Grade 3以上の有害反応は、急性期・晩期ともに5%未満です。
  • ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

頭蓋底腫瘍

  • ①主な適応
    • リンパ節転移・遠隔転移を有さない原発性頭蓋底腫瘍(脊索腫、軟骨肉腫など)
    • □脳・中枢神経・頚髄・眼球に明らかな腫瘍の浸潤がない
    • CTMRIにて腫瘍の計測が可能
  • ②重粒子線治療
    1日1回(20-30分)、週に4回、合計16回(4週間)の治療となります。
    病状により、入院または通院治療となります。
  • ③期待される治療効果と予測される主な有害反応
    <放射線医学総合研究所の前向き試験データより>
    • 脊索腫:至適線量とされた60.8GyE(29例)では、5年局所制御率100%であった。軽度の(Grade 1-2)の皮膚・粘膜炎、神経障害が、それぞれ12%、18%に認められたものの、Grade 3以上の有害事象は認められなかった。
    • 軟骨肉腫:5例に施行され、全例で局所制御が得られた。
    <ドイツHelmholtzzentrum für Schwerionenforschung (GSI)のデータより>
    • 脊索腫
      96名の5年局所制御率および全生存率は70%および89%。 急性期に、軽度の(Grade 1-2)の皮膚・粘膜炎が42.7%、Grade 3以上の皮膚・粘膜炎が2%に認められた (ただし、腫瘍の大きなもののみ)。また、晩期ではGrade3以上の視神経障害が4.1%に認められた。
    • 軟骨肉腫
      54名の4年局所制御率および全生存率は90%および98%。急性期に、副鼻腔炎・中耳炎・乳様突起炎が多く認められた (ただし腫瘍の存在部位であり、重粒子線治療の有害事象かは不明)。 他に、軽度の(Grade 1-2)の粘膜炎が4%に、およびGrade 3以上の粘膜炎が2%に認められた。また、部分的な脱毛が11%に認められた。晩期では、Grade3以上の神経障害が2%に認められた。
  • ④重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    根治的切除非適応(追加切除困難含む)の骨軟部腫瘍では保険適用となります。病理組織は当院でのレビューを原則としていますので、紹介の際にプレパラートの貸出をお願いします。
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

局所進行子宮頸癌

  • ①主な適応
    • □組織学的に腺癌または腺扁平上皮癌または扁平上皮癌と診断される。
    • □FIGO臨床病期II期-IVA期(注1)
    • □扁平上皮癌の場合は腫瘍径6cm以上(注2)
    • □腹部CTで腹部傍大動脈領域に短径1cm以上のリンパ節腫大がない。
    • □ 手術や化学療法の既往がない。
    • 注1:IVA期とは膀胱浸潤のみで、直腸浸潤を除く。
    • 注2:腺癌または腺扁平上皮癌では腫瘍径の下限値はなし。
  • ②治療法
    1日1回(約30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の重粒子線治療に引き続き、腔内照射を3回行います。全治療期間は6週間以内です。
    原則としてシスプラチンによる化学療法の同時併用を行い、入院治療となります。
  • ③重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。

群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)

局所進行膵癌

  • ①主な適応
    • □病理組織学的または画像により診断された臨床病期(UICC 8th)I, IIA, IIB, III期の浸潤性膵管癌であること(注1)。
    • □病期あるいは合併症等の理由により切除非適応と判断されている。
    • □治療開始時のPSが0-2(KI 60 以上)であること。
    • □照射予定領域に活動性で難治性の感染症を有しないこと。
    • □消化管の粘膜面に直接浸潤がない。
    • □胃十二指腸潰瘍がない(潰瘍瘢痕は除く)。
    • □胆管内に金属製ステントの留置がない。
    • (注1)病理組織診断がついていることが望ましい。
  • ②重粒子線治療
    1日1回(30-60分)、週に4回、合計12回(約3週間)の治療です。
    原則としてGemcitabineまたはTS-1による化学療法の併用を行います。
  • ③期待される治療効果(注2)
    Gemcitabine 併用で45.6Gy(RBE)以上が照射された症例の2年生存率:48%
  • ④予測される主な有害反応(注3)
    皮膚と腹壁,消化管,肝機能,膵臓,胆道に有害反応が出現する可能性があります。
    Grade 3以上の有害事象としては、血液毒性、食欲不振、胃潰瘍・出血、腫瘍内感染が報告されています。
  • ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
    ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
  • (注2)(注3)先行施設の放射線医学総合研究所のデータを参考にしています。
    (Shinoto M, et al.Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2016)