重粒子線治療の適応となる疾患
重粒子線治療は保険診療または先進医療で行われます。先進医療では公益社団法人日本放射線腫瘍学会の主導により作成された適応症と統一治療方針 [日本放射線腫瘍学会のページ]に基づいて実施されます。
重粒子線治療の適応は、専門医による総合的な判断を必要とします。受診後の検討の結果、重粒子線治療の適応とならない場合もあります。ご不明な点は027-220-7891(重粒子線医学センター外来)までお問い合わせください。
群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)
前立腺癌
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- ①主な適応
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- □T1c-T3N0M0 (膀胱浸潤のT4は適応となる可能性があります。)
- □病理組織学検査によるGleason Scoreが明らかである。
- □生検前のPSA値が明らかである
- □T1c-T3N0M0 (膀胱浸潤のT4は適応となる可能性があります。)
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- ②リスク分類と治療方針の原則
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治療前PSA値、臨床病期(UICC第8版)、Gleason scoreにより、以下の3群に分類し、以下の基準でホルモン療法を併用します。
- 低リスク
- PSA 10ng/mL未満、Gleason score6以下、T1c-T2bをすべて満たす。
→重粒子線単独治療とし、ホルモン療法は併用しない。 - 中リスク
- 低リスクおよび高リスク以外の症例。
→→短期ホルモン療法を併用。併用時期は重粒子線治療前および中で、総投与期間は原則6か月以上。
*ただし、PSA 10ng/ml未満、Gleason score3+4、T1c-T2bをすべて満たす場合、重粒子線単独治療とし、ホルモン療法は併用しない。 - 高リスク
- PSA 20ng/mL以上、Gleason score8以上、T3以上のいずれか1つを満たす。
→長期ホルモン療法を併用。併用時期は重粒子線治療前および中の6か月以上に加え、治療後も1年間継続。
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- ③重粒子線治療
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1日1回(20-30分)、週に4回、合計12回(3週間)の治療となります。
原則は通院治療です。
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- ④ホルモン療法
- アンドロゲン遮断療法(ADT)を原則とします。抗アンドロゲン剤の併用に規定はありません。
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- ⑤期待される治療効果(注1)
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5年生化学的非再発率:低リスク群92%、中リスク群86%、高リスク群92%
照射部位の再発率(臨床診断による):1-2%
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- ⑥予測される主な有害反応(注2)
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主に、標的内と周囲に存在する臓器(膀胱や尿道、直腸)に出現します。
尿路(頻尿、血尿など):5-6%未満(Grade 2以上の反応)
直腸(血便など):1%未満(Grade 2以上の反応)
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- ⑦重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
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限局性前立腺癌の重粒子線治療は保険適用となります。
病理組織は当院でのレビューを原則としていますので、プレパラートの貸出をお願いします。また、可能な限りホルモン療法開始前に胸腹骨盤部CT、骨盤部MRI、骨シンチグラフィをご施行頂き、画像データをご提供下さい。
受診までに時間がかかる場合があります。必要によりホルモン療法の開始等検討ください。開始頂いた場合は、製剤名および治療開始日をお知らせ下さい。
受診を急ぐ場合、ご不明な点がある場合は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
- (注1)(注2)多施設共同後向き観察研究(J-CROS, 2015)データ
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頭頸部腫瘍
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- ①主な適応
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- □組織学的に診断された非扁平上皮癌(注1)。
- □鼻腔・副鼻腔や外耳道の扁平上皮癌(口腔・咽喉等の扁平上皮癌は対象外)。
- □N0M0ならびに同一照射野に含めることが可能なN1M0症例。
- □腫瘍の計測が可能である。
- □前治療‐術後再発は可能。 (注1)腺様嚢胞癌、腺癌、悪性黒色腫、粘表皮癌、肉腫など。
- ②重粒子線治療
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1日1回(20-30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の治療です。
入院もしくは通院下で治療します。
- ③期待される治療効果(注2)
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腺様嚢胞癌:5年局所制御率 70-80%、5年全生存率 74%
悪性黒色腫:5年全生存率 44%
骨肉腫:5年全生存率 64%
軟部肉腫:5年全生存率 72%
群馬大学における頭頸部腫瘍に対する治療成績(前向き観察研究)
・非扁平上皮癌:5年局所制御率 74.5%、5年全生存率 81.3%
(Musha et al. / J Oral Maxillofac Surg Med Pathol. 2022 34:280–286)
・悪性黒色腫:3年局所制御率 92.3%、3年全生存率 49.2%
(Takayasu Y et al. / Cancer Med. 2019 8(17):7227-7235)
・骨軟部腫瘍:3年局所制御率 91.8%、3年全生存率 74.1%
(Musha et al. /Anticancer Res. 2022 42(3):1439-1446)
- ④予測される主な有害反応(注3)
- 主に、治療部位に含まれる正常組織(皮膚、粘膜など)に有害反応が出現します。 Grade 3の急性期有害反応は、皮膚<5%、粘膜<20%と予測されます。このため、特に治療後1‐2週間までは局所の観察をよく行う必要があります。また、腫瘍と近接する脳や脊髄、視神経に晩期有害反応が出現することがあります。Grade 4以上の晩期有害反応<5%と予測されます。
- ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
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頭頸部領域の骨軟部腫瘍、非扁平上皮癌、鼻腔・副鼻腔や外耳道の扁平上皮癌は保険適用となります。また、病理組織は当院でのレビューを原則としていますので、紹介の際にプレパラートの貸出をお願いします。治療後は基本的にご紹介いただいた施設と併診しております。
ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
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肝細胞癌
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- ①主な適応
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- □組織学的または臨床的に肝細胞癌と診断される。
- □単発もしくは主腫瘍と衛生結節・腫瘍塞栓が連続もしくは近接した病変。
- □腫瘍の最大径が12cm以下である。
- □門脈および胆管内腫瘍塞栓は二次分枝まで、静脈内腫瘍塞栓は肝静脈内にとどまっている。
- □治療対象病変への前治療から1か月以上が経過しており画像上残存ないし再発が確認できる。
- □Child-Pugh分類がAまたはBである。
- □広く消化管に接していない。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(30-60分)、週に4回、合計4回(1週間以内)の治療です。
消化管に近接している場合は、合計12回(3週間以内)の治療となります。
通院または入院治療となります。
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- ③期待される治療効果(注1)
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局所制御率:3年局所制御率 86%
全生存率:3年全生存率 82%(単発)
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- ④予測される主な有害反応(注2)
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皮膚・皮下組織、肋骨、消化管、肝機能に有害反応が出現する可能性があります。
Grade 3以上の有害反応は3%未満です。
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- ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
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長径4cm以上の根治的切除非適応の肝細胞癌は保険適用となります。
ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
- (注1)(注2)先行施設の放射線医学総合研究所のデータを参考にしています。
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肝内胆管癌
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- ①主な適応
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- □組織学的または臨床的に胆内胆管癌と診断される。
- □遠隔転移がない。
- □切除不能または限局性再発病変である。
- □Child-Pugh分類がAまたはBである。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(30-60分)、週に4回、合計12回(3週間以内)の治療です。
通院または入院治療となります。
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- ③期待される治療効果(肝細胞癌の場合) (注1)
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1年局所制御率:5/7例(71%)
1年全生存率:6/7例(85%)
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- ④予測される主な有害反応(注2)
- 皮膚・皮下組織、肋骨、消化管、胆道(狭窄)、肝機能に有害反応が出現する可能性があります。
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- ③重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
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根治的切除非適応の肝内胆管癌の重粒子線治療は保険適用となります。
ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
- (注1)(注2) Abe T. et al. Anticancer Res. 2016
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限局性肺癌
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- ①主な適応
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- □組織診または細胞診で証明された非小細胞肺癌。
- □手術非適応例、または手術拒否例。
- □臨床病期I期およびcT2b-T4N0M0(TNM分類第8版)。
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- ②重粒子線治療
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臨床病期I期で末梢型の場合:1日1回(30-60分)、週に4回、合計4回(1週間以内)の治療です。それ以外では、分割回数は4回または16回(4週間以内)となります。
入院もしくは通院治療となります。
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- ③期待される治療効果(注1)
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局所制御率:臨床病期I期(末梢型) 5年局所制御率 88.1%(IAは90.9%、IBは86.7%)
全生存率:臨床病期I期(末梢型) 5年全生存率 74.9%(IAは80%、IBは66.7%)
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- ④予測される主な有害反応(注2)
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主に、皮膚、胸壁・肋骨、肺・気管支に有害反応が出現します。
Grade 3以上の肺臓炎<3%。
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- ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
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I期からIIA期(長径5cm以下)の根治的切除非適応の早期肺癌は保険適用となります。
ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
- (注1)(注2)当院の臨床試験のデータ(Saitoh J. Cancer medicines. 2019)
群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)
局所進行非小細胞肺癌
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- ①主な適応
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- □非小細胞肺癌。
- □臨床病期Ⅱ、Ⅲ期
- □心、大血管、気管、食道への浸潤がない。
- □手術非適応例
- □年齢その他の理由により化学療法ができない、または化学療法拒否例。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(30-60分)、週に4回、合計16回(4週間以内)の治療です。
入院もしくは通院治療となります。
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- ③期待される治療効果(注1)
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2年局所制御率:93.1%
2年全生存率:51.9%
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- ④予測される主な有害反応(注2)
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主に、皮膚、胸壁・肋骨、肺・気管支、食道に有害反応が出現する可能性があります。
Grade 3以上の肺臓炎<3%。
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- ③重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
- ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
- (注1)(注2) Takahashi W. Cancer. 2015のデータ
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大腸癌術後骨盤内再発
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- ①主な適応
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- □原発性大腸癌切除後の組織学的もしくは臨床的に診断された(注1)再発病変。
- □再発病変が骨盤内に限局している。
- □骨盤外に明らかな再発病変を有さない。
- □再発病変に対し治癒切除の適応外または手術を希望しない。
- □消化管浸潤を認めない。
- □吻合部再発でない。
- □照射領域に開放創あるいは活動性で難治性の感染を有さない。
(注1)経時的な増大、PET-CTでの明らかな異常集積など。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(20-30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の治療です。
呼吸同期を用いる場合は、さらに治療時間は長くなります。
入院または通院治療となります。
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- ③期待される治療効果(注2)
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局所制御率:5年局所制御率 88%
全生存率:5年全生存率 59%
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- ④予測される主な有害反応(注3)
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主に、治療部位に含まれる皮膚、尿路、神経、骨、消化管などに有害反応が出現する可能性があります。腫瘍近傍組織に難治性の感染が出現する場合があります。
Grade 3以上の有害反応は、急性期・晩期ともに5%未満です。
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- ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
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根治的切除非適応の大腸癌術後再発の重粒子線治療は保険適用となります。
ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
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(注2)(注3)先行施設の放射線医学総合研究所のデータを参考にしています。
(Yamada S. et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2016)
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骨軟部腫瘍
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- ①主な適応
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- □原発性悪性骨軟部腫瘍(注1)、もしくはそれに準ずる腫瘍(注2)。術後再発病変、孤立性転移病変を含む。
- □治療対象病変以外に明らかな遠隔病変を有さない。
- □腫瘍の計測が可能である。
- □根治的切除の非適応である
- □照射領域に金属固定器具などの治療計画に影響を及ぼす人工物を有さないこと。
(注1)全身の骨・間接および軟部組織より発生する非上皮性悪性腫瘍。例えば、骨肉腫、軟骨肉腫、PNET、MFH、MPNST、滑膜肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫など。
(注2)例えば、脊索腫、再発を繰り返す骨芽細胞腫、臨床的悪性と診断される孤発性線維性腫瘍など。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(20-30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の治療です。
呼吸同期を用いる場合は、治療時間は長くなります。
入院または通院治療となります。
重粒子単独治療となり、化学療法の同時併用は行いません。
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- ③期待される治療効果(注3)
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局所制御率(全体):5年局所制御率 68%
全生存率(全体):5年全生存率 65%(骨腫瘍 68%、軟部腫瘍 55%)
仙尾骨脊索腫:5年局所制御率 77%、5年全生存率 83%
骨盤骨肉腫:5年局所制御率 61%、5年全生存率 39%
骨盤軟骨肉腫:5年全生存率 43%
後腹膜肉腫:5年全生存率 40%
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- ④予測される主な有害反応(注4)
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主に、治療部位に含まれる正常組織(皮膚、神経、骨など)、ならびに腫瘍と近接する臓器(消化管など)に有害反応が出現する可能性があります。
Grade 3-4の晩期有害反応は10%未満です。
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- ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
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骨軟部腫瘍専門医から紹介していただくようお願いします。根治的切除非適応の骨軟部腫瘍では保険適用となります。また、病理組織は当院でのレビューを原則としていますので、紹介の際にプレパラートの貸出をお願いします。
ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
- (注3)(注4)多施設共同後向き観察研究(J-CROS, 2015)データ
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小児骨軟部腫瘍
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- ①主な適応
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- □組織学的に診断された原発性骨軟部腫瘍(注1)。術後再発病変、孤立性転移病変を含む。
- □手術非適応もしくは手術拒否例。
- □通常の放射線治療や化学療法に抵抗性の腫瘍。
- □年齢が6歳以上16歳未満。
- □CT、MRIにて腫瘍の計測が可能である。
- □6か月以上の予後が期待できる。
- □治療対象病変以外に明らかな遠隔病変を有さない。
- □照射領域に金属固定器具などの治療計画に影響を及ぼす人工物を有さないこと。 (注1)骨肉腫、軟骨肉腫、化学療法に抵抗性のEwing肉腫など。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(20-30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の治療です。
呼吸同期を用いる場合は、さらに治療時間は長くなります。
病状により、入院または通院治療となります。
治療に際して鎮静が必要な場合は、当院小児科と連携して治療を行います。
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- ③期待される治療効果(注2)
- 局所制御率:2年局所制御率 70-90%、5年局所制御率 60-80%
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- ④予測される主な有害反応(注3)
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主に、治療部位に含まれる正常組織(皮膚、神経、骨など)、ならびに腫瘍と近接する臓器(消化管など)に有害反応が出現する可能性があります。
照射部位に成長障害が生じる場合があります。
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- ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
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重粒子線治療では、骨肉腫をはじめ、通常の治療に抵抗性と考えられる小児骨軟部腫瘍が保険適用となっています。当院の小児科含むキャンサーボードにて適応の詳細は検討いたします。
病理組織は当院でのレビューを原則としていますので、紹介の際にプレパラートの貸出をお願いします。
ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
- (注2)(注3)成人の骨軟部腫瘍に対する重粒子線治療のデータを参考にしています。
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孤立性リンパ節再発
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- ①主な適応
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- □組織学的もしくは臨床的にリンパ節再発と診断された腫瘍(注1)。
- □リンパ節を1つの照射野に含めることが出来る。
- □原発巣の再発がない。
- □リンパ節以外に他の再発病変を有さない。
- □CT、MRIにて腫瘍の計測が可能である。
- □前治療-術後再発は可能。
- □消化管浸潤がないこと。
(注1)臨床的診断とは経時的増大傾向(短径1cm以上)にPET-CTや腫瘍マーカーの上昇などを参考に判断する。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(20-30分)、週に4回、合計12回(約3週間)または16回(約4週間)の治療です。
呼吸同期を用いる場合は、さらに治療時間は長くなります。
入院または通院治療となります。
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- ③期待される治療効果
- 局所制御率:2年局所制御率 80-90%
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- ④予測される主な有害反応
- Grade 3以上の有害反応は、急性期・晩期ともに5%未満です。
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- ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
- ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)
頭蓋底腫瘍
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- ①主な適応
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- □リンパ節転移・遠隔転移を有さない原発性頭蓋底腫瘍(脊索腫、軟骨肉腫など)。
- □脳・中枢神経・頚髄・眼球に明らかな腫瘍の浸潤がない。
- □CT・MRIにて腫瘍の計測が可能。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(20-30分)、週に4回、合計16回(4週間)の治療となります。
病状により、入院または通院治療となります。
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- ③期待される治療効果と予測される主な有害反応
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- 脊索腫:60.8Gy(RBE)/16回で治療された34例の5年、9年の局所制御率は76.9%、69.2%、5年、9年の全生存率は93.5%、77.4%であった。
Grade 3以上の有害事象はGrade 3の粘膜潰瘍が1例、Grade 4の患側の視神経障害が2例、Grade 5の粘膜潰瘍が1例で認められた。 - 軟骨肉腫:5例に施行され、全例で局所制御が得られた。
- 脊索腫:60.8Gy(RBE)/16回で治療された34例の5年、9年の局所制御率は76.9%、69.2%、5年、9年の全生存率は93.5%、77.4%であった。
- <ドイツHelmholtzzentrum für Schwerionenforschung (GSI)のデータより>
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- 脊索腫:
155名の5年、10年の局所制御率は72%、54%、および5年、10年の全生存率は85%、75%であった。
急性期有害事象として粘膜炎、口腔乾燥、味覚異常、脱毛が約15%に認められ、治療後1年以内にベースラインまで減少した。ベースラインと比べ、治療7年~10年の間に、痙攣発作を有する患者数がわずかに増加した。 - 軟骨肉腫:
79名の5年、10年の局所制御率はいずれも88%、および5年、10年の全生存率は96.1%、78.9%であった。
治療に伴う有害事象で治療前のベースラインより増加したものは疲労であったが、経時的に減少した。
各種神経症状についても経時的に改善するものが多かった。
- 脊索腫:
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- ④重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
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根治的切除非適応(追加切除困難含む)の骨軟部腫瘍では保険適用となります。病理組織は当院でのレビューを原則としていますので、紹介の際にプレパラートの貸出をお願いします。
ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
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局所進行子宮頸部扁平上皮癌
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- ①主な適応
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- □組織学的に扁平上皮癌と診断される。
- □FIGO(2018)臨床病期II期-IVA期、ⅢC2期を除く(注1)。
- □治癒切除の適応外または手術を希望しない。
- □腫瘍径が6cm以上。
- □手術や化学療法の前治療歴がない。
- (注1) IVA期とは膀胱浸潤のみで、直腸浸潤を除く。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(約30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の重粒子線治療に引き続き、腔内照射を3回行います。
全治療期間は6週間以内です。
原則としてシスプラチンによる化学療法の同時併用を行い、入院治療となります。
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- ③期待される治療効果(注2)
- 全生存率(全体):2年全生存率 92.9%
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- ④予測される主な有害反応(注3)
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主に、治療部位に含まれる正常組織(腸、膀胱など)に有害反応が出現する可能性があります。
Grade 3-4の晩期有害反応は10%未満です。
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- ③重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
- ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
- (注2)(注3)多施設レジストリ(J-CROS, 2021)データ
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局所進行子宮頸部腺癌
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- ①主な適応
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- □組織学的に腺癌または腺扁平上皮癌と診断される。
- □FIGO(2018)臨床病期II期-IVA期、ⅢC2期を除く(注1)。
- □治癒切除の適応外または手術を希望しない。
- □手術や化学療法の前治療歴がない。
- (注1) IVA期とは膀胱浸潤のみで、直腸浸潤を除く。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(約30分)、週に4回、合計16回(約4週間)の重粒子線治療に引き続き、腔内照射を3回行います。
全治療期間は6週間以内です。
原則としてシスプラチンによる化学療法の同時併用を行い、入院治療となります。
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- ③期待される治療効果(注2)
- 全生存率(全体):2年全生存率 97.5%
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- ④予測される主な有害反応(注3)
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主に、治療部位に含まれる正常組織(腸、膀胱など)に有害反応が出現する可能性があります。
Grade 3-4の晩期有害反応は10%未満です。
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- ③重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
- ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
- (注2)(注3)多施設レジストリ(J-CROS, 2021)データ
群馬大学重粒子線医学センター 疾患別のご案内(医療関係者向け)
婦人科悪性黒色腫
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- ①主な適応
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- □外陰・腟・子宮が原発である。
- □組織学的に悪性黒色種と診断される。
- □鼠径・骨盤内以外のリンパ節転移・遠隔転移がない。
- □直腸への浸潤がない。
- □治癒切除の適応外または手術を希望しない。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(約30分)、週に4回、合計16回の重粒子線治療を行います。
全治療期間は4週間です。
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- ③期待される治療効果(注1)
- 全生存率(全体):2年全生存率 90.0%
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- ④予測される主な有害反応(注2)
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主に、治療部位に含まれる正常組織(腸、膀胱など)に有害反応が出現する可能性があります。
Grade 3-4の晩期有害反応は10%未満です。
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- ③重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
- ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
- (注1)(注2)多施設レジストリ(J-CROS, 2021)データ
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局所進行膵癌
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- ①主な適応
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- □病理組織学的または画像により診断された臨床病期(UICC 8th )III期までの浸潤性膵管癌であること(注1)。
- □病期あるいは合併症等の理由により根治的切除非適応と判断されている。
- □治療開始時のPSが0-2(KI 60 以上)であること。
- □照射予定領域に活動性で難治性の感染症を有しないこと。
- □消化管の粘膜面に直接浸潤がない。
- □胃十二指腸潰瘍がない(潰瘍瘢痕は除く)。
- □胆管内に金属製ステントの留置がない。
- (注1)病理組織診断がついていることが望ましい。
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- ②重粒子線治療
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1日1回(30-60分)、週に4回、合計12回(約3週間)の治療です。
原則としてGemcitabineまたはTS-1による化学療法の併用を行います。
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- ③期待される治療効果(注2)
- Gemcitabine 併用で45.6Gy(RBE)以上が照射された症例の2年生存率:48%
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- ④予測される主な有害反応(注3)
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皮膚と腹壁、消化管、肝機能、膵臓、胆道に有害反応が出現する可能性があります。
Grade 3以上の有害事象としては、血液毒性、食欲不振、胃潰瘍・出血、腫瘍内感染が報告されています。
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- ⑤重粒子線医学センターに御紹介いただくに際して
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根治的切除非適応の膵癌は保険適用となります。
ご不明な点は「027-220-7891(重粒子線医学センター外来)」までお問い合わせ下さい。
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(注2)(注3)先行施設の放射線医学総合研究所のデータを参考にしています。
(Shinoto M, et al.Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2016)